第 四 章(4)新キャンパス完成・東野高校第一期性を迎える

ストップしていた工事は再開、動けないままアメリカで待機していたアレグザンダーも来日し、工事は、一気に進んでいった。
沖田の売却契約無効確認の訴訟を解消するために、県は、学園を呼び、沖田側から3名の理事と県知事の友人である元社会党国会議員を理事会に参加させることを学園に承諾させた。沖田側は、翌年4月の開校迄一切妨害はしないと県に約束し、訴訟を撤回した。
短期間の間に、藤田敏美工事所長の工夫と努力で、東野高校のキャンパスが完成した。その年の1月に来日したアレグザンダーは、ほぼイメージ通りに出来上がっていたキャンパスを前にして、藤田所長の手腕に心からの賛辞を送っている。

4月、東野高校は、予定通り開校、第一期生480名を入学式に迎えた。
東野高校が開校するまでの小史はここで終わるが、学園はその後も沖田等の妨害活動で、2年後の1987年1月以降6月まで、学園を虚構理事会に乗っ取られるという最大の危機に巻き込まれた。この原稿の主題ではないので、以下、概要を記すにとどめたい。

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